手染め











五島列島の草木で染める

[バラの花びら]

バラの花びらで染めます。
本日は晴天なり。清々しい天気に染をしたくなりました (^ー^)ノ☆*.。

開いたバラの花を少しずつ冷凍庫に溜め込んで、染められる量に
なるまで保管していた花びらで染めてみます。


今回は煮染めしないで浸し染めにしてみます。



ミキサーに凍ったバラの花びらと水、氷酢酸を入れ

小さく砕きます。




う〜ん いい感じ! おいしそう〜。 *(o^冖^o)*

(コラァ〜 飲んじゃだめだぞぉ〜!!

(´‐` ○)\(○`ε´○) コラ!コラ!



砕いた花びらを100円ショップで買った洗濯用の網の袋に入れ、

汁が出なくなるまで絞ります。

約1kg(凍らす前に計った量)の花びらを絞った絞り汁の出来上がり。

画像では良く分かりませんが、すごくきれいな色になりました。

♪(゚▽^*)ノ⌒☆ ィェィ

約1カセ200gの糸を2カセ浸し染めに・・・・。

時々動かしながら、3時間ほど浸けて、水洗い。
媒染剤は最初に入れた氷酢酸。

うぅ〜ん 水洗いしたら薄い色になってしまったよ〜。

もう一度浸し染を繰り返しま〜す。

見てみて〜かわいいピンクに染まりました。

この色になるまでに同じ事を5回繰り返しました。ε= (・c_,・。A)フウー

でも、繰り返した甲斐あり〜〜。

さて、どんな色と組み合わせて織ろうかなぁ〜。

   ワクo(´∇`*o)(o*´∇`)oワク


【竹】

竹を細かくカットして草木染め 知人の竹藪に友達2人、主人、私と4人で糸を染める孟宗竹を頂きに行きました。

タケノコの竹が孟宗竹と 呼ばれているそうです。
どれも立派な孟宗竹でした。

タケノコが成長した、皮が取れたばかりの竹を選びます。

天高くそびえる竹を切り倒し、運びやすい長さにカット。
自宅に持ち帰り、いよいよ煮染めの準備です。

乾燥しないうちに頂いてきた竹を鍋に入るように細かくしていきます。
これがまた大変・・・。竹ばかりでなく、草木染めは手間を惜しんではいけないようです。
細かくした竹を100円ショップで買ったネットに入れ、煮染めします。

沸騰してから中火で約30分。煮た竹を取り出し糸を煮染めします。
媒染剤は明礬を使いました。
染め上がり〜〜!!

白い糸が白に染まりました。


【タブの木】


友達に貰ったタブの木の樹皮で染めてみました。


枝葉には粘液が多く、乾かして粉にして線香や蚊取り線香の材料として
用いられるそうです。高さは20mほどで花期は4〜6月頃で、黄緑色であまり
目立たない花が咲き、8〜9月ごろに丸い形をした 黒い果実が熟します。

黒い果実・・・・食べたらどんな味だろうなぁ〜。
食べられないのが残念!
@樹皮を煮出して染液を抽出し、70度で30分煮染めします。

    きれいな色になぁ〜れ〜。

     きれいな色になぁ〜れ〜。
A鍋の中で冷まして綺麗に洗った後30分間媒染しました。
タブの木で草木染め ピンクに染色されました。


@Aを3回繰り返し、洗って干すことにしました。
一度で綺麗に染まるといいのですが、なかなかそうはいきません。
時間と手間とたっぷり?の愛情を調味料に、タブの草木染めの出来上がりです

画像はきれいなピンク色ですが実物は少しだけ茶色がかっています


【紅 花】

黄色系と赤系の2種類の色が採れる紅花。
紅花の乾燥した花びらで染めます。

紅花の花弁に含まれる色素には黄色と紅色があり、ともに染料として使われます。
紅で染めた布を肌につけると体が温まると言われています。

まず始めに黄色の色素を取り出し、次に赤色色素を抽出し・・・これが結構
面倒くさい。。。それでも浸し染めで糸を染めます。

さてさて赤い色に染まってくれるといいのですか・・・。


赤い色が欲しくて・・今回で二度目の挑戦です。
というのも前回はピンクに染まりました。

今度こそはと染料を前回より少し多めに。。。

しかし・・・やはり赤ではなく、ピンク色に染まりました。

それではとピンク色に染まった糸を4種類の媒染剤に入れ、どう変わるか
実験してみることにしました。

媒染剤に浸している時間、約30分。
結果はご覧の通りです。

@ 紅花の赤色色素で染めた元になる糸

A @の糸を銅媒染

B @の糸を鉄媒染

C @の糸をチタン媒染

D @の糸を錫媒染

銅媒染が一番色の変化がみられました


【クサギの実とガク】

萼から実を外すのが面倒だが染まり具合は抜群。 あの、臭〜〜いクサギ。
でも、染色する者にとっては貴重〜〜なクサギ。

高さ3〜4mの落葉樹でクマツヅラ科。
枝や葉から独特の臭気を放つことから「臭木」と呼ばれていますが、

     う〜〜〜んまさにその通り・・・。

白い花を咲かせ、花が終わると黒紫の実を付け、この実と萼で絹糸を染めます
これこそが私にとっての青いダイヤ。

クサギは媒染なしでもいいのですが、念のために媒染する事にしました。


クサギと臭木の実で染めた絹糸

この時はまだ媒染はしていません



こちらは実を外した後のクサギの萼と
その萼で染めた絹糸です。

こちらもまだ媒染はしていません


さぁ〜〜いよいよ臭木の萼で染めた
絹糸を媒染します。


左→アルミ媒染

右→鉄媒染

今度はクサギの実で染めた絹糸を
媒染します。

左→みょうばん媒染

右→@アルミ媒染
   A銅媒染
   B鉄媒染


それぞれ綺麗な色に染まってくれました


【キンケイ菊】

家のすぐ傍にたくさんのキンケイ菊が咲きました

5月〜6月にかけて造成した道のほとりに たくさん咲いています。

花で染めても綺麗な色に染めるのは なかなか難しいのですが、キンケイ菊は
鮮やかなオレンジ色に染める事が出来ます。
少量で鮮やかに染まるキンケイ菊 花の付け根からつんでその命を目の細かいネットに入れて煮出します。
  

沸騰する少し前から15分位で火を止めネッに入れた絹糸を取り出します。
煮染めされた きれにに洗った糸を染液に入れ、再び煮ます。

沸騰する少し前から弱火にして約 20分煮て 火を止め、冷まします。

絹はデリケートなので沸騰させない方がいいようです。
20分間染液で煮出した媒染する前の糸ですが、この時はまだオレンジ色には
染まっていません。


     ホントにオレンジ色になるのかなぁ〜?


期待しつつ、ドキドキしながら。。。待つこと20分。

みょうばんで媒染中の絹糸が徐々にオレンジ色に変わってきました。
こちらがみょうばん媒染した後の糸ですよ〜。

    どうです?

鮮やかなオレンジ色でしょう・・・。


乾くと色が薄くなるのでもう一度染めることにしました。

媒染後、良く洗いもう一度染液に入れ、煮染めしました。時間は役15分




キンケイ菊がたくさんあったので少し欲張って沢山の花で染めたので、少し濃く
染まりすぎたかんじです。

とにかく色が出なくなるまで良く洗い、柔軟剤につけた後、乾かします。


左の@の糸は2度染めしたもの。Aの糸は1度染めしたものです。

1度染めも2度染めも若干の違いが あるもののたいした変わりはありませんでした。

次回キンケイ菊で染める時は花を少しにして薄いオレンジ色を染めたいと思っています。



【エニシダ】



いい天気に誘われて糸を染めるため、自生しているエニシダを取りに行きました。

山野斜面に咲くエニシダは、あおあおしたグリーンの中に黄色の花が鮮やかに私達を
迎えてくれます。

ピクニック気分でワイワイ、ガヤガヤ・・・1時間ほどで採取終了。
@ 採取してきたエニシダを煮汁がよく出るように細かく刻むことから始めます。
 
A 煮出した草木をザルで濾さなくてもいいようにネットに入れて煮出します。
  100円ショップにある一番、目の 細かいネットを使いました

   こんな時、100円ショップってホント便利だよねぇ〜。
 
B 沸騰後中火にし、15分〜20分煮出した後、火を止め、煮たエニシダを取り出します。
   煮汁を少し冷まして良く洗っておいた絹糸を染液に入れ、煮染めし、冷まします。

C 冷めた染液から煮染めした糸(布)を取り出しよく洗い、銅媒染・・・・。
   媒染後、絹糸を染液に入れ、再び煮染めします

D 沸騰直前、弱火にし15分位煮染めしたら火を止め、冷まします。(冷ましている所です)
 
E Dの後よく洗って媒染します。

糸の染めをもう少し濃くしたかったので@〜Eを3回繰り返しました。

媒染液は銅媒染です。媒染液には約20分間浸けて おきました。


一度、銅媒染をしたのですが、糸の種類によって染まり方が違い、左の写真の糸は上の糸より染まり方が薄かったので二回目の媒染の時、鉄媒染にしてみました

鉄媒染した方が少し深めのグリーンに染まりました。



【ツツジの花びら】

エニシダを採取に行った時、あまりにも綺麗な山ツツジが咲いていたので少し頂きました。

エニシダとツツジの2種類の収穫です。

ツツジの赤で赤色が出るといいのですが、赤だから赤色に染まるという訳にはいきません。
ツツジの花びらを煮出して染液を取ります。染液はきれいな赤色です。

しかし、絹糸を入れて煮染めしていくと・・・・・・。


だんだん茶系に変わってきました。

糸を染液で煮て冷めるまで待ちます。こうすることで染液が糸にしみ込んでいきます。

染液が冷めたら煮染めした絹糸を取り出し洗った後媒染します。
@はみょうばんで媒染しました。結果はうすい茶色に変身。
 
Aは鉄で媒染しました。ご覧の通り黒に近い深いグレーに変身。

同じ染液で染めても媒染剤によって違う色に染まります。

花や草木と同じ色に染めることが出来ない。それでも思わぬ
色との出会い。それが草木染めの魅力だと思っている。